脳の病気まるわかり

– くも膜下出血 続発性水頭症 –

 

続発性(正常圧)水頭症

 

 

脳血管攣縮を乗り越えることが出来たら、くも膜下出血の最も恐ろしいところは乗り切ったと考えてもいいと思います。ただ、最後に一つだけ落とし穴があります。

 

それは、水頭症です。

 

くも膜下出血になると、脳脊髄液が血液で汚染されてしまいます。血液で汚染された脳脊髄液の影響で脳脊髄液の吸収がうまくいかなくなります。そのため、頭蓋内の脳脊髄液が過剰となり、水頭症を来すことがしばしばあります。

 

水頭症は、早ければ脳血管攣縮を乗り切る前から、そして遅い場合には2~3ヶ月程度してから顕在化してきます。症状としては、認知機能の低下や歩行障害が中心です。尿失禁を認めることもあります。

 

水頭症は頭部CTで分かります。くも膜下出血になった場合には、3か月程度はCTで経過観察してもらったほうが無難だと思います。

 

水頭症であることが明らかになった場合には、髄液シャント手術が必要になります。通常行うのは、脳室-腹腔シャントと呼ばれる方法です(水頭症の項目をご覧ください)。

 

水頭症になっても、速やかにかつ適切にシャント手術が無事終了すれば、水頭症を発症する前に近い状態に戻ることができます。シャント手術は簡単な手術と思っていいのですが、トラブルも多いので注意が必要です。主なトラブルとしては、シャントに細菌感染が起こることと、シャントが何らかの原因でうまく機能しなくなることです。

 

 

 

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