脳の病気まるわかり

後頭神経痛

後頭神経痛は、他の頭痛と異なる特殊な頭痛です。これは、正確には頭痛ではなく神経痛ですので、痛みの性質が全く異なり、患者さんから話を聞けば大体わかります。

 

通常、後頭神経痛の原因は後頭部の皮下を走る大後頭神経とされます。特徴は、ズキンと来る短時間の痛みを繰り返すことです。電気が走るような痛みだったりもします。数十秒も続かないことが殆どです。ただ、一日に数回から、多いときは一時間に何十回も起こることもあります。

 

多くの患者さんは、これまで経験したことのないこのような痛みに対して不安を感じて来院します。「脳血管が破裂するのでは」などと訴える患者さんも多いものです。

 

しかし、痛みの部位は表面的なもので、しばしば痛い部分をピンポイントで示すことができます。あるいは、痛みが走る特定の部位(流れ)があります。

 

念のためCTやMRI検査を行い、異常がないことが分かると患者さんは安心です。

 

鎮痛剤を飲めばある程度は抑えられますが、希望者にはブロック注射(局所麻酔)を行います。痛みの原因となっている神経を一時的に麻痺させてしまうと痛みが暫く消失するからです。なお、放っておいても痛みは1~2週間程度で軽くなり、消失することが殆どです。

 

時に、似たような神経痛は別の場所でも経験することがあります。頭部ではなく顔面に似たような神経痛を感じる患者さんにおいては少し話がややこしくなります。三叉神経痛の欄をご覧ください。