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– ストレス(精神的な原因)と頭痛 –

 

ストレス(精神的な原因)と頭痛

 

頭痛は誰もが経験したことのある症状ですが、ストレスは頭痛にとっても好ましくないものです。頭痛持ちの人にとってストレスは頭痛を悪化させる要因にもなりますし、そうでない人でも、ストレスそのものが頭痛を引き起こすかもしれません。よく、困ったことがあると、「頭の痛い問題だ。」などと言いますが、悩みが大きいと頭痛に繋がるのです。

 

頭痛の大半を占める、「機能性頭痛」の場合、基本的な原因は体質にありますが、それに加えてストレスが強く影響している場合がしばしばあります。実際、緊張型頭痛片頭痛においてもストレスや不安などがある程度関わっている場合があります

 

 

何故ストレスにより頭痛が起きるのか

 

ストレスが頭痛を引き起こすメカニズムは簡単ではありません。ただ、ストレスを抱えていると、頭痛以外にも様々な体の不調を感じるようになることがしばしばあります。例えば、ストレス性の胃潰瘍もありますし、高血圧とストレスとの関係も深いものです。それに、ストレスがあると腰痛が悪化したりもします。これは、ストレスが自律神経に影響し、交感神経優位になることと関係します。

 

交感神経の活動は、外敵から身を守るときに高まります。交感神経が活発になるとアドレナリンが分泌されて、心拍数が高まり、血圧は上昇、血管は収縮します。また、視覚情報を得るために瞳孔が開き、防御姿勢を取れるように筋緊張は高まります。首回りや肩回りの筋肉にも自然と力が入ってしまいます。動物に必要な機能ではありますが、交感神経が活発な状態が持続すると体は疲れるのです。

 

慢性的に力が入っていると、これが肩こりの原因にもなってしまいます。

 

更に、交感神経の活動が高まっている時には、痛みに対して鈍感になります。これが問題を悪化させます。緊張が高まっている間には疲労に対して鈍感になっているのですが、緊張から開放されると途端に痛みを自覚するようになります。こうなってからだと容易に痛みの原因が解決しません。毎日これを繰り返してしまうと蓄積されて、いつの間にかとんでもない状態になってしまうのです。

 

頭痛に気付くのは、意外と緊張から解けたときかもしれません。仕事が終わって解放されたときに初めて頭痛が強くなったり、何か緊張する現場から離れてほっとした瞬間に痛くなることも有り得ます。

 

 

ストレス性頭痛を疑う

 

多くの人の場合、首筋の凝りなどの頭痛が起こる原因を抱えており、ストレスが加わることで頭痛を感じるようになると言えますが、一部の人では強いストレスそのものが頭痛の原因になっていることさえあります。他に原因が見当たらない場合には、ストレスの関与を疑う必要があります。

 

ストレス性頭痛では、頭痛を訴える方の表情や行動、背景となる精神的な問題が診断のヒントとなり得ます。また、頭痛の部位や性質が一定の傾向を示さないこともあり得ます。頭痛へのこだわりが強い場合もありますが、むしろ頭痛以外に様々な愁訴を伴う場合もあります。

 

 

ストレスに伴う頭痛から解放されるために・・・

 

緊張型頭痛の亜分類として位置づけされていますので、治療薬としては、通常の鎮痛薬よりも抗不安薬や抗うつ薬が有効な場合があります。筋緊張の程度に応じて筋弛緩薬の投与も追加します。

 

その他、ストレスで乱れた自律神経系を整えることも同時に考えます。これについては、薬による治療には限界がありますので、要因の除去が基本になります。

 

まずは、緊張を解いてリラックスすることが重要です。脳を休め、筋肉をほぐします。睡眠や、難しいことを考えないでのんびりと、あるいはだらだらと過ごす時間も大切です。

 

また、マッサージもいいですが、やり方によってはより悪化することもあります。私はストレッチを特にお勧めします。こうしたことで交感神経の活動を静めると同時に、脳や筋肉を疲労から開放することができます。ストレッチでは、凝り固まった筋肉をゆっくりと時間を掛けて伸ばします。特に、首筋や肩甲骨の裏や周りの筋肉、そして背筋のストレッチが効果的でしょう。

 

 

 

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