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– 筋緊張性頭痛(緊張型頭痛) –

 

筋緊張性頭痛(緊張型頭痛)とは

 

わかりやすく言うと、肩こりに起因する原因です。機能性頭痛に含まれます。

 

実際には、肩こりだけではなく、首筋のこりも重要です。

 

実は、この筋緊張性頭痛は最も多い頭痛であり、わが国でも2000万人もの人が持っていると言われています。

 

 

原因は

 

身体的ストレス

 

人間の脳は、他の動物と比較して極めて発達しており、そのため頭という体の部分は非常に重たい組織です。その頭を支えているのが、首の骨(頚椎)と首(主に後頚部)の筋群です。頚椎は、年齢とともに変形したり、衰えたりします。すると、頚椎が頭を支えきれなくなった分、筋肉が補うことになります。

 

また、姿勢が偏っている人、生活の中で同じ姿勢を続けている時間が長い人は、首の一定の筋力に負担がかかり、疲労しやすくなります。

 

すると、筋肉が悲鳴を上げて、痛みを感じるようになります。こうなると、首や肩の筋肉が慢性的に凝り固まっていることが多いです。

 

 

精神的ストレス

 

一方、精神的なストレスも緊張型頭痛の原因となります。動物は、ストレスを感じると自然と交感神経が働きます。交感神経が活動すると、身を守るための反応として体の筋肉に力が入りやすくなります。殊に、首周りの筋肉に自然に力が入っている状態が持続すると、これが慢性緊張性頭痛の原因となります。

 

 

症状の特徴は

 

緊張型頭痛の特徴としては、肩が凝っている人に多いこと、後頭部の頭痛、頭の重たい感じ(頭重感)、時に締め付け感、人によっては前頭部や眼の周囲に及ぶこともあるものです。日内変動があることもあり、朝方に多い人、夕方にかけて仕事の終盤に多い人、平日に多い人といった特徴があります。重症の方ではついに、慢性的な頭痛になっているかもしれません。頭痛がひどいと吐き気を催すこともありますが、実際に吐くことは殆どないようです。

 

なお、こうした筋緊張性頭痛は、デスクワークを長時間続けている人や長時間運転する人に多く見られるほか、朝のうちに頭痛がひどい人の中には寝ている時間の姿勢が関与している人も多くみられます。

 

 

治療は

 

筋緊張性頭痛には、一般の鎮痛薬(頭痛薬)も有効ですが、安定剤の一種(エチゾラム、アルプラゾラム)と筋緊張を和らげる薬(エペリゾンやチザニジン)を併せて処方すると特に有効性が高いです。多少の眠気を催すこともありますが、睡眠導入剤とは異なりますので、安心して頂いていいと思います。なお、薬の副作用で眠気が強い方は、主治医の指示のもとではありますが、飲み方を夜のみなどに調節するのも一つの方法です。

 

なお、こうした薬を飲むことで根本的な治療に繋がるわけではありません。頭痛の根源は肩こり・首筋のこりにあります。これを和らげないことには、頭痛は完全には解消されません。そのためには、長時間同じ姿勢を取らないこと、そして首回りの筋肉のストレッチが重要です。首の筋肉を意識して、ゆっくりと回し、ゆっくりと伸ばしてみましょう。

 

首回りの筋肉に負担がかかるということには、実は背骨全体の誤った姿勢が関わっています。背筋を伸ばし、美しい姿勢を心がけましょう。

 

朝方に頭痛が強い方は、もしかすると寝ている時の体勢や枕などの寝具に問題があるのかもしれません。

 

その他にも、ストレスは頭痛を悪化させる要因となります。ストレスを感じている方は、慢性的に肩に力が入っていないか、気にしてみるといいと思います。

 

定期的な軽い運動もお勧めです。ジョギングやウォーキング、軽めのスポーツなどです。運動をすると筋肉がほぐれて「こり」の解消に繋がると同時に、ストレスの解消のためにも意味のあるものです。自分自身の体調や生活のリズムに合わせて適度な運動の時間を確保することを目指しましょう。

 

 

 

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