脳の病気まるわかり

– 群発頭痛 –

 

群発頭痛とは

 

群発頭痛は、機能性頭痛に含まれます。

 

群発頭痛は、いくつかの片頭痛と類似の症状を有する頭痛です。大きく違うのは、片頭痛が若い女性に多いのに対して、群発頭痛は青壮年の男性に多くみられること、そして頭痛の起こる日が1~2か月間も続くことです。

 

比較的稀な頭痛で、約1,000人に1人が罹患すると言われます。私自身が体験したことはありませんのでわかりませんが、私がこれまでに診察した患者さんの訴えからも、やはり痛さは尋常ではないようです。

 

片頭痛と共通しているのは、片側の痛みであること、痛みが激しいこと、セロトニン作動薬(トリプタン製剤)が有効なことがあることです(ただし、セロトニン作動薬には保険適応がありません)。

 

群発頭痛が起こるメカニズムとしては、脳の視床下部の機能異常や、自律神経の分布する血管周囲の異常なども考えられています。

 

 

症状の特徴は

 

発作時には、目の周りや奥がえぐられるような激しい痛みに見舞われ、涙や鼻水、目の充血、目蓋の腫れを伴うようです。耳のつまった感じを伴うこともあります。痛みは毎日ほぼ同じ時間に始まり、3時間程度、短い場合は数十分で終わるようです。就寝中に起こることも少なくないです。

 

このような頭痛には季節性があるようで、春先や秋口などの季節の変わり目に見られる傾向があり、群発頭痛を持っている患者さんにおいては一旦治まってもまた季節が変わるころに始まったりもします。

 

 

治療は

 

特効薬はなく、上記のトリプタン製剤のほか、酸素吸入も用いられます。抗てんかん薬、カルシウム拮抗薬(ベラパミル)、副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン、60-100mg/日、5日程度~漸減)などを使用する医師もいるようです。トリプタン製剤の中では、スマトリプタンの皮下注射が特に即効性に優れています。なお、アルコールは増悪因子なので、禁酒をお勧めします。

 

 

 

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