脳の病気まるわかり

– 頭痛のメカニズム –

 

頭痛はどこから生じるの

 

頭痛が起きると脳の異常が心配になる方は多数いらっしゃると思います。

 

実は脳そのものには痛覚受容器が存在しない、つまり痛みを感じないのです。脳は、全身から伝わってきた体の痛みを痛みとして理解することは出来ますが、脳そのものの障害を痛みとして感じることはありません。

 

この特徴を利用したのが覚醒下手術です。覚醒下手術については別項で詳しく解説しますが、簡単にいうと患者さんが起きて喋れる状態で脳の一部を切り取る手術です。手術中には、患者さんは脳が露出した状態で意識があり、ベッド上に横たわったままです。

 

 

さて、頭痛はどこから来るのでしょうか。

頭蓋内の痛覚受容器は主として硬膜(頭蓋骨を裏打ちする厚い膜)と主要な血管の壁に分布しています。その分布密度には硬膜の中でも部位により差があり、頭蓋底(脳の下側;頭の中心に近いところ)およびその近傍に多く、円蓋部(脳の表面;頭皮の近く)では比較的疎であるといわれます。

 

小脳テントおよびテント上硬膜は三叉神経から分枝している硬膜枝に支配され、テント下硬膜には舌咽・迷走神経、第2・3頚神経などが関与しています.また,血管系では脳底部の太い動脈(内頚動脈や脳底動脈など),硬膜動脈や上矢状洞への架橋静脈の血管壁に多く分布しています。

 

三叉神経は、頭痛や顔面痛を考える上でとても重要な神経です。

 

その他、頭痛と紛らわしいのが、脳の周辺にある頭の各器官です。目や鼻、歯を構成する各器官や、首回りの筋肉、頭皮を走行する神経なども頭痛の原因に関わってくる見逃すことのできないものです。

 

 

 

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