新たな片頭痛薬

片頭痛は、三叉神経末端の刺激に反応してカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)が分泌され、血管が拡張して起こるとされています。このため、片頭痛の頭痛発作に対してカルシトニン遺伝子関連ペプチド受容体の拮抗薬が有効ではないかとする研究が進んでいます。三叉神経は顔面や脳周囲の硬膜・血管周囲などに分布する感覚神経です。

 

アメリカの一流医療機関Mayo ClinicのDodick氏らは、新たなCGRP受容体拮抗薬の研究成果について一流医学誌New England Journal of Medicine(2019;381, 2230-41)に発表しました。これによると、1327例を対象にubrogepantという薬剤(CGRP受容体拮抗薬)を使用した群とそうでない群を無作為に割り付けし比較したところ、服用から2時間後に有意差をもって頭痛の改善が得られたということです。

 

これまで、いくつかのCGRP受容体拮抗薬の効果が証明されてきましたが、副作用などのため開発中止に至ってしまいました。今回のubrogepantを含むCGRP受容体拮抗薬に、現在主流の片頭痛製剤である”トリプタン製剤”を超える効果が期待できるのか、まだわかりませんが、このようなCGRP受容体拮抗薬の上市が遠くない将来に期待できるのではないでしょうか。

 

トリプタン製剤が効かない方には楽しみですね。

2020年01月14日