”自動症”という発作

 自動症とは、てんかんの発作の時に生じる症状の一つです。

 

 ある時突然、言葉や動作が止まり、ぼんやりとした表情になります。周囲が話しかけても返事がないか、もしくは脈絡のない同じ言葉を繰り返すようになります。通常は30秒から、長くても1‐2分で元の状態に戻ります。

 自動症は主に、大脳の側頭葉に由来する発作や、欠神発作というてんかん発作の時に見られます。

 側頭葉てんかんは、手や口の自動症(手をもぞもぞと動かし、衣服をまさぐったりする、口をペチャペチャしたり、下を鳴らしたりする)、一点凝視(うつろな目で遠くを見る感じ)などを特徴とするてんかんです。その間、意識はあるように見えますが、実際にはその間の記憶はありません。意識減損発作という状態になります。

 

 前頭葉の発作でも自動症を伴うことがあります。前頭葉の場合、動きがよりダイナミックになり、手や足を素早く大きく動かすような動作になり、例えば自転車をこぐような足の動きをしたりします。

 

 欠神発作は、主に学童期に見られる発作で、何かをしている時に突然動作が止まり、数十秒でハッと元に戻ります。その間、呼びかけにも反応しません。症状のみでは側頭葉てんかんとの区別が難しいこともありますが、脳波検査をすれば、典型的な3 Hz spike & waveという波形を認めます。

2019年12月20日