頭痛(片頭痛・肩こり頭痛)
例えばこんな方
- - 頭痛があり、頭のことなので心配な方
- - つらい頭痛があるけど自分に合った薬に出会えていない方
- - つい頭痛薬に頼ってしまい頻繁に薬を飲む方
- - 頭痛から解放されたい方
- - 頭が重たい、もやもやする
頭痛の主な原因
一次性頭痛: 脳周辺の神経や血管、筋肉の働きに障害が出て起こる。
片頭痛、肩こりによる頭痛など。日常生活に大きな支障をきたす。漫然と鎮痛薬を飲むと更に悪化する可能性もある一方、正しい診断に基づいた専門的な治療により頭痛を抑え込める可能性がある。
二次性頭痛: 脳やその周辺に生じた病変が刺激となって起こる。
脳腫瘍や頭蓋内出血など。放置すると取り返しのつかないことになるものも含まれているため、早めの精密検査が必要。
当院における特色
- それぞれの頭痛に適した薬があります。
- 当院では、単なる頭痛の診断、処方に留まらず、頭痛からの解放に向けた生活の見直しを含む総合的なアドバイスを行い、頭痛で悩まなくてすむようになることを患者様とともに目指します。
- 稀な一次性頭痛もあります。他の頭痛外来で改善が得られなかった方もお越しください。
めまい・ ふらつき
例えばこんな方
- - 突然、急にめまいが起こった
- - 以前からふとした瞬間にふらつく、ふわふわして地に足がつかない
- - 景色がぐるぐる回る
- - 気が遠くなりそうになる
- - めまいの治療を受けてもなかなか改善しない
めまいの診断では多方面からの総合的な判断が重要
めまい・ふらつきの原因は多岐にわたり、循環にかかわるもの、耳の三半規管にかわるもの、自律神経性のもの、頚性めまい、そして脳そのものに原因があるものなどが含まれます。
脳に起因するめまいは、しばしば重篤な病気(脳腫瘍や小脳の血管性病変、脳卒中など)の初期症状である可能性があります。
急にめまいが起こった場合や、治療を受けてもよくならない場合には、一度受診をお勧めします。
もの忘れ・認知症
認知症の代表的な初期症状として知られている「もの忘れ」は、正常の老化現象による「もの忘れ」とは異なるものであり、専門的な判断が必要です。
早期診断の重要性
- 認知症は、薬により進行を遅らせることはできても、根本的に治癒させることは最新治療をもってしてもできません。そこで、重要なのが早期発見、早期治療です。認知症の前段階・初期段階で適切に治療を行うことで、正常化したり、進行を遅らせたりすることができる可能性があります。
認知症というと、アルツハイマーという言葉を思い浮かべる方は少なくないと思います。実際、アルツハイマー病は認知症の過半数を占める主要な原因ですが、他にもさまざまな原因となる病気があります。脳血管性認知症やレビー小体型認知症は代表的な認知症の一つです。
一方、薬や手術で治る可能性のある認知症もあります。手術で治る可能性のある認知症の代表例は、水頭症や慢性硬膜下血腫などです。こうした認知症の診断にはMRIが欠かせません。
当院における診断の柱
- - 日常生活障害の評価(患者さん・ご家族からの問診)
- - MRI:脳萎縮の程度や認知症の原因診断に有用です
- VSRAD(ブイエスラド): 認知症の客観的な評価に有用です
- - 認知機能評価検査
- - 脳波検査:認知症の鑑別に有用な場合もあります
- - 血液検査:認知症の鑑別に有用なほか、アルツハイマーの発症前診断にも有用です
- MCIスクリーニング検査(保険適応外):認知症発症前の状態を検知するスクリーニング検査
- ApoE遺伝子検査(保険適応外):アルツハイマーになりやすい遺伝子の検査
当院では、
認知機能評価とMRIによる画像診断の両面から早期診断を行い、それぞれの患者さんに最適の治療とアドバイスを行っております。
治療の柱:漫然と薬を飲むだけが治療ではありません。
- 患者さん・ご家族の生活環境に応じた悩みを共有し、最善策を提案します。
- - 中には、正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫など、外科治療が有用な患者さんもいらっしゃいます。
漫然と薬を飲むだけが治療ではありません。
患者さん・ご家族の生活環境に応じた悩みを共有し、最善策を提案します。
手足のしびれ・脱力
脳(脳卒中や脳腫瘍など)や脊髄(ヘルニアなど)、手足の末梢神経のさまざまな病気が痺れの原因になります。
脳卒中の場合、手足が突然動かなくなる、感覚がおかしくなる、といった症状が突然起こります。治療の遅れは後遺症に繋がりますので、一刻も早く受診して診断を受けることが重要です。
例えばこんな方
- - 随分前からときどき痺れる方やずっと痺れている方
- - 最近、「急に力が入らなくなる」ことがあった方
- - 脳や首が心配な方
当院における痺れ・脱力の診療
- - 脳から末梢神経に至る専門的な神経学的診断
- - 高磁場MRIを用いて脳および脊髄の画像診断
- - 末梢神経伝導速度測定検査
生活習慣病(血圧が高い・コレステロールが高い、脳卒中予防)
高血圧や脂質代謝異常(高コレステロール)は、脳卒中や動脈硬化の主要な原因です。そして、脳卒中は日本人の死因の第4位、寝たきりの原因の第1位です。何年も放置していると脳動脈の血管が痛んである日突然倒れてしまうことになりかねません。
高血圧
高血圧の方は全国で3000万人と推定されます。実際に治療を受けているのは約1000万人と推定されていますから、多くの人が放置している可能性があります。長生きするには120/80mmHg未満が推奨されています。普段の血圧が140/90mmHgを上回る人は積極的な降圧療法に取り組むべきと言えます。
脂質代謝異常
また、悪玉コレステロールが140mg/dL以上、中性脂肪が150mg/dL以上の方は脂質代謝異常に該当します。日本人の2割近くに脂質代謝異常があると言われていますが、実際に治療を受けているのは約200万人です。
糖尿病
糖尿病は全身の血管や神経に障害を与えるため、糖尿病の患者さんは寿命が短くなると言われますが、そのことは脳血管や神経にも通じます。糖尿病は脳卒中の重要な危険因子として認識されています。
当院における生活習慣病治療
当院では脳卒中の予防に必須の、血液検査、血圧測定(動脈硬化の評価)、心電図検査、頚部血管エコー検査、そして脳と頚動脈のMRIを全て受けることが可能です。
高血圧・脂質代謝異常を始めとする生活習慣病について、脳卒中予防の観点から、薬や生活習慣の見直しも含め、適切に診断、治療します。
てんかん
てんかんとは
脳機能の一部または全体が一時的に正常の働きをできなくなる病気で、それを繰り返すのが特徴です。生まれつきの場合や、脳腫瘍、脳卒中後、強い頭部打撲後、髄膜炎や脳炎後、神経変性疾患(認知症その他)なども原因になります。発作中は脳の神経回路が一時的に異常な過活動状態になっています。
一過性の状態ですので、発作がないときは普通に活動できます。ただし、発作があまりにも多い(毎週や毎日)と、長期的に脳の損傷が激しくなり、脳機能そのものが低下する可能性もあります。
- てんかんの治療(薬物治療・外科治療)は近年も進歩しています。
- てんかん診療には、正しい脳波診断とMRIによる器質的病変の有無の見極めが重要です。
当院におけるてんかん診療の特色
- - 脳波検査の専門医により診断します。
- - てんかん診断のための専門的なMRI検査を行います。
- - 発作が抑えられない難治の方にも対応しています
- - 治療の中心は抗てんかん薬の内服治療ですが、症例により手術がとても有効なことがあります
- 発作が暫くないのに漫然と薬を飲み続けている場合には、検査結果次第で薬を中止できる可能性もありますので、ご相談ください。
機能的脳神経疾患(震え、けいれん、痛み)
脳は、顔や手足からの感覚情報処理を行い、また動きの制御を行っています。体を制御する機能に障害が出ると、顔面や手足が勝手に震えたり痛みを覚えたりするようになり、日常生活に支障が出ることがあります。
例えばこんな病気
片側顔面けいれん:片方の目や口の周りの筋肉がふるえる
三叉神経痛:片方の顔面に短時間の強い痛みを感じる
本態性震戦:何かしようとすると手の震えが止まらなくなる
パーキンソン病:手が勝手に震え、足は前に進まなくなり、顔の表情が乏しくなる
ジストニア:無意識に筋肉が動いて制御できなくなる
治療
- 年齢やふるえの性質を見極めて、正しい診断のもと、内科治療や外科治療を含め最適の治療についてアドバイスいたします。
- 内服や注射、手術などがあり、個々の患者さんに適した方法を選択する必要があります。
- 当院では、「片側顔面けいれん」、「眼瞼けいれん」等に対するボツリヌス注射も行っています。
脳卒中(脳血管障害)
脳の血管になんらかの障害が起こることによって発病する病気の総称です。
脳卒中になるとある日突然、脳細胞が障害され、片麻痺や意識障害などが生じます。発症後に治療を開始しても元通りにならないケースがとても多いため、
予防に努めることが極めて重要と言えます。
当院では・・
- - 最新の高磁場MRIを用いた脳と脳血管の詳細な評価
- - 高血圧や脂質代謝異常(高コレステロール血症、高脂血症)を始めとする生活習慣病の治療
- - 生活習慣そのものの見直しに関するアドバイス
脳動脈瘤(脳動脈のコブ)
脳動脈瘤とは
脳の動脈に出来た瘤(コブ)のことです。コブは、時間をかけて徐々に大きくなり、風船のように膨れて破裂してくも膜下出血を起こします。 くも膜下出血は、死亡率が30~50%にも及ぶとても怖い病気です。
予防が重要
くも膜下出血を予防するためには破裂する前に発見するしかありません。治療には、開頭手術(クリッピング術)と血管内治療(コイル塞栓術)があります。
ただし、脳動脈瘤が見つかれば何でもかんでも治療したほうがいいというわけではありません。特に、高齢者や小さな動脈瘤では経過観察という選択肢も大切です。
当院では・・
最新の高磁場MRIを用いた診断に基づき、
それぞれの動脈瘤に対して最適な治療方針を患者様に提案させていただきます。
脳腫瘍
原発性脳腫瘍・・・脳腫瘍は、脳や頭蓋内から発生
・
脳実質内腫瘍・・・脳そのものから発生
・
脳実質外腫瘍・・・頭蓋内の別の部位から発生
転移性脳腫瘍・・・癌の転移
いずれのタイプの脳腫瘍においても、MRI検査がとても重要です。
それぞれの治療戦略や手術方法が大きく異なりますので、どこで治療を受けるのかがとても重要です。
当院では・・
脳腫瘍に関する豊富な経験に基づき、
それぞれの腫瘍に対する治療方針の最適なアドバイスを行います。セカンドオピニオンも受け付けております。治療方針に迷うときは何なりとご相談ください。
頭部外傷
最も怖いのは脳や頭蓋内に出血を起こすことです。出血が小さければ後遺症を残さない可能性がありますが、放置していると出血が大きくなって脳を圧迫し、意識がぼーっとしてきたり、命の危険性に晒されたりします。
頭を打ったその日は特に気を付けなければなりません。
少しでも心配な点があれば早急に専門医を受診しましょう。
当院では・・
MRIに加えCTを完備しています。頭部外傷の急性期にはCTが優れており、MRIに耐えられない
小さなお子さんの頭部打撲にも対応しております。
傷の処置
頭を打って顔面や頭皮を怪我することがあります。頭皮はとても血流が多いので出血量も案外多くなります。頭部顔面を始めとした傷の処置にも対応しております。
その他
その他、スポーツ外傷、脳震盪などに対するアドバイスを致しております。
他科から受診を勧められた
脳神経外科は、他の診療科と深く関連した専門性の高い領域です。
■眼科:視力・視野異常の原因として脳の病変が疑われた
■耳鼻咽喉科:聴力障害やめまいの原因として脳の病変が疑われた
■歯科:歯や顔面の痛みの原因として脳の病変が疑われた
■内科:頭痛を専門的に診療してもらうように言われた、麻痺が疑われた
■整形外科:ケガをした際、頭を打ったので受診を勧められた
■外科:腫瘍の治療中で、脳への転移が心配である
このような例はしばしばあることです。この中で、実際に脳に異常があるケースばかりではありませんが、医師に勧められた場合には手遅れになる前に一度受診されることをお勧めいたします。
その他
■睡眠障害、不眠、入眠困難
■顔面神経麻痺
■水頭症
■脳脊髄の先天奇形(くも膜嚢胞、髄膜瘤、キアリ奇形など)
■体表の傷の処置(頭以外も対応、お子様も可)
■各種予防接種(インフルエンザ、高齢者肺炎球菌ワクチン)
■当院かかりつけの患者様の風邪、胃腸炎、便秘、花粉症などの諸症状